「まさか、普通の住宅が狙われるなんて――」
最近、ニュースで“闇バイト”や“トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)”による強盗事件を目にする機会が増えました。
しかも、狙われているのは豪邸だけではありません。
実際には、
- 高齢者宅
- 共働き家庭
- 一般的な戸建て
- ごく普通の住宅街
など、“どこにでもある家”が被害に遭っています。
特に近年は、「留守宅」ではなく“在宅中”を狙った侵入事件も増加。
「家にいるから安心」という常識が崩れ始めています。
警視庁でも、こうしたトクリュウ型犯罪への警戒を強めており、注意喚起を行っています。
そもそも「トクリュウ」とは?
「トクリュウ」とは、“匿名・流動型犯罪グループ”の略称です。
SNSや匿名アプリなどを通じて実行役を集め、短期間だけ犯罪を行うグループを指します。
固定メンバーではなく、その都度人を集めるため、実態が見えにくいのが特徴です。
警察庁でも注意喚起が行われています。
こうした事件では、「計画的な下見」が行われているケースも多いと考えられています。
犯人は“侵入前”に何を見ているのか

最近の強盗事件では、「突然侵入された」という印象を持つ方も多いかもしれません。
しかし実際には、犯行前に“家の情報”を確認しているとみられるケースが少なくありません。
例えば――
不自然なインターホン
- 宅配を装う
- 点検業者を装う
- 名前確認だけして去る
こうした行動は、「誰が住んでいるか」「在宅状況」を確認している可能性があります。
郵便物・置き配
- 郵便物が溜まっている
- 置き配が長時間放置
- 新聞が入ったまま
これらは「留守」のサインになり得ます。
夜の照明や生活音
- 毎日同じ時間に消灯
- 夜になると真っ暗
- 人の気配が少ない
生活パターンを把握される可能性もあります。
SNS投稿
最近特に注意したいのがSNSです。
例えば、
- 「家族旅行中!」
- 「修学旅行のお見送り」
- 「今から帰省」
といった投稿は、“今家にいない”情報になることがあります。
写真に位置情報や自宅周辺情報が含まれてしまうケースもあります。

警視庁も呼びかける「自衛」の考え方
最近の防犯対策では、
「侵入された後」ではなく、「狙わせない」
という考え方が重要視されています。
警察も、以下のような対策を呼びかけています。

① 在宅中でも施錠する
「ちょっとゴミ出しだけ」
「近くのコンビニだけ」
こうした短時間外出でも、必ず施錠することが大切です。
最近の侵入事件では、“無施錠”が狙われるケースも少なくありません。
② 不審な訪問はすぐにドアを開けない
- 宅配
- 点検
- 工事
- 営業
を装ったケースもあります。
インターホンやドアスコープで確認し、少しでも違和感があれば対応しないことも重要です。
③ “見せる防犯”を意識する
最近のトクリュウ型犯罪では、
- 捕まりたくない
- 面倒な家は避けたい
という傾向が指摘されています。
そのため、
- センサーライト
- 防犯カメラ
- 防犯ステッカー
- 人感センサー
- ホームセキュリティ
など、“防犯意識が高い家”を見せることが重要です。

「普通の家だから大丈夫」は通用しない時代へ
かつては、
- 豪邸
- お金持ち
- 留守宅
が狙われやすいイメージがありました。
しかし現在は、
- 一般家庭
- 在宅中
- 昼間
- 短時間
でも事件が起きています。
つまり、防犯は「特別な人のもの」ではなくなっているのです。
今日からできる防犯チェック
最後に、今すぐ見直したいポイントをまとめます。
- 在宅中でも施錠しているか
- SNSでリアルタイム投稿していないか
- 夜、真っ暗な家になっていないか
- 窓を開けっぱなしにしていないか
- 不審な訪問にすぐ対応していないか
- センサーライトや防犯機器を設置しているか

小さな対策でも、「狙われにくい家」につながります。
「うちは大丈夫」と思っていませんか? 近年の強盗事件は、ターゲットを慎重に選び、確実に狙いやすい家を選定する傾向があります。 強盗に狙われやすい家と、狙われにくい家の違いを知ることで、事前に対策を講じることができます。 この記事で[…]
防犯は「侵入後」ではなく「狙わせない」へ
トクリュウ型犯罪が広がる今、重要なのは“被害に遭ってから考える”ことではありません。
「この家はやめておこう」
そう思わせることこそ、これからの防犯の鍵です。

家族の安心を守るために、今一度“自宅の見え方”を見直してみてはいかがでしょうか。





