あなたの家の玄関周りに、不審な印や石、小さなシールが貼られていたことはありませんか?
実はこれ、空き巣グループがターゲットを選ぶために使う「マーキング」の可能性があります。
近年、この手口が日本国内でも頻繁に報告されており、特に住宅街や集合住宅で被害が拡大しています。
空き巣はこうしたマーキングを使って家族構成や留守の時間帯を巧みに調べ、侵入するタイミングを計画します。
一見無害に見えるため、住民が気づかないことが多いのも、この手口の危険なポイントです。
この記事では、実際に確認されたマーキングの事例や、空き巣が狙う家の特徴を詳しく解説します。
そして、これらの手口から家を守るためにできる有効な対策も紹介します。
「まさかうちが…」と思うその油断が命取り。空き巣被害を未然に防ぐために、今から始められる行動を確認しましょう。
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大阪府で発見されたマーキングの実例
大阪府の一部地域では、郵便受けや玄関周りに小さな印が見つかるケースが報告されています。
具体的には、以下のようなマークが使用されていました。
- マーキング例:「×」や「〇」の印
不在がちの家や警備が手薄な家を示します。
- マーキング例:矢印のような記号
侵入が容易な方向や抜け道を表します。
- マーキング例:特定のシールやステッカー
ポストやインターフォン周りに目立たない位置に貼られます。
これらの印は、不動産会社や宅配業者のマーキングと見せかけることが多く、住人が見逃しやすいのが特徴です。
東京都内の集合住宅での事例
東京都内のマンションで、空き巣グループがセールスチラシを利用してマーキングしていたケースがあります。
- 手口:チラシをポストに差し込む。
数日後に回収し、ポストに残ったチラシの有無で住人の不在状況を確認。
チラシがそのままの状態の家は不在がちと判断され、次のターゲットにされる。
住民が普段からポストを確認していない場合、この手口に気付かないことが多いとされています。
関西地方での石やゴミを使ったマーキング
一軒家が多い地域では、玄関先や門の周りに小さな石やゴミを使ったマーキングが発見されています。
- 玄関マットの下に石が置かれている。
- 家の周囲にわざと目立たないゴミを配置。
数日後、マーキングがそのまま残っている家をターゲットにする。
特に日頃から掃除が行き届いていない家は、マーキングに気付きにくいため注意が必要です。
マーキングを見つけた場合の対策
玄関や郵便受け、門柱などに不審なマーキングを見つけた際、それをそのまま放置してしまうと、犯罪者のターゲットリストに含まれる可能性が高まります。
これらの印は、侵入が容易な家や住人の行動パターンを示すために利用されることがあるからです。
マーキングを見つけた場合には、速やかに適切な対処を行うことが重要です。
単純に印を消すだけでなく、記録や情報共有、警察への相談を行うことで、地域全体の安全性向上にもつながります。
以下に、具体的な対策をご紹介します。
(1)即座に取り除く
マーキングを見つけた際は、すぐにその印を取り除きましょう。
石やシール、チョークの跡などは、犯罪者が情報を共有するための目印となっている可能性があります。
放置せず早めに対処することで、ターゲットから外れる確率が高まります。
(2)証拠として写真を撮る
マーキングを取り除く前に、スマートフォンなどで写真を撮影しておきましょう。
これにより、後の通報時に警察への説明がスムーズになります。
また、不審な物や状況を整理して記録しておくことも防犯対策として有効です。
(3)近隣住民に情報を共有する
マーキングを発見したことを近隣住民に知らせ、防犯意識を高めてもらいましょう。
近所同士で情報を共有し合うことで、犯罪リスクの早期発見と対処がしやすくなります。
(4)警察に相談・通報する
怪しいマーキングを発見した場合は、ためらわずに警察へ相談してください。
「もし警察に通報するほどではないかも」と思う状況でも、早めの相談が犯罪抑止に繋がります。
また、定期的なパトロール強化などの対策も期待できます。
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まとめ
空き巣によるマーキングは、一見気付きにくい巧妙な手口ですが、正しい知識と対策を実践することで未然に防ぐことが可能です。
日常的な確認や周囲との情報共有を徹底し、不審なマーキングを発見したら速やかに対処しましょう。
また、防犯カメラやスマートセンサー、セキュリティサービスといった最新のホームセキュリティ技術を活用することで、より強固な防犯体制を構築できます。
重要なのは、「まさか自分の家は狙われない」という油断を捨てること。
小さな注意と適切な対策が、大切な家族と財産を守る大きな一歩につながります。
今一度、あなたの家の防犯対策を見直してみませんか?
「備えあれば憂いなし」です!