窓の防犯対策してますか?侵入窃盗に狙われやすい窓の特徴と防犯対策

窓の防犯対策してますか?侵入窃盗に狙われやすい窓の特徴と防犯対策

空き巣といった侵入窃盗者の多くは、窓から侵入します。できるだけ被害に遭うリスクを下げるために、侵入窃盗者がどのような窓を狙い、どんな風に入り込むのかを知っておきましょう。窓に潜むリスクを知り、適切な対策をとることが、安心な暮らしにつながります。

ここでは、窓からの侵入の実態や手口のほか、狙われやすい窓の特徴と、窓の防犯対策について解説します。

侵入窃盗犯はどこから侵入するのか?

下記は、一般住宅に入り込んだ侵入窃盗犯の侵入経路を示したグラフです。

侵入窃盗犯の侵入経路

侵入犯はどこから入り込む?|令和4年

警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」(2023年8月)をもとに作成

このグラフを見ると、侵入窃盗犯の多くが、窓から侵入していることがわかります。特に戸建ての場合、57.0%が窓からの侵入と、ほかの経路に比べても目立って多くなっています。

一方、マンションといった4階建て以上の共同住宅の場合は、窓からの侵入はほかの侵入経路より少なくなりますが、それでも、全体の3割近くという結果に。マンションに住んでいる人も、窓の防犯対策をおろそかにするのは危険であるといえるでしょう。

侵入窃盗犯に狙われやすい窓

侵入窃盗犯は、侵入しやすい特徴がそろっている窓に目をつけます。これから紹介する特徴に該当する窓が、自宅にないかどうか確認しておきましょう。

雨戸がない窓

雨戸やシャッターのついていない窓は、窓ガラスを簡単に割ることができます。そのため、侵入窃盗犯のターゲットになりやすくなります。

小さい窓や2階の窓など、雨戸やシャッターがつけていない窓は面格子をつけるか、防犯ガラスや防犯フィルムで窓ガラスを割れにくくしておくと安心です。

ベランダの窓

ベランダに面している大きな掃き出し窓は、侵入経路になりやすいものです。また、ベランダが柵ではなく、壁で覆われているタイプの家は特に注意してください。侵入窃盗犯がベランダの中にさえ入ってしまえば、窓ガラスを壊すために作業をしていても、壁によって外からはよく見えなくなってしまいます。

ベランダに続く給排水管や雨どいなどがある場合も、外からベランダに入りやすいため、侵入窃盗犯に狙われる可能性が高まります。同様に、室外機や物置、植栽など、足がかりになりそうな物は、ベランダの近くには配置しないほうがいいでしょう。

 

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無施錠の窓

防犯ガラスの窓にしたり、雨戸を設置していたりしても、施錠されていなければ、外部から簡単に家の中に潜入されてしまいます。また、鍵をかけていたとしても、簡単に外せるクレセント錠(半円形をした金具がついた鍵)だけの場合、外から鍵を壊されたり、ガラスを壊して鍵を外側から開けられたりする可能性があります。

 

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植栽などで見通しが悪い窓

ガラスを割ったり、鍵を外から開けたりするには、ある程度の時間がかかります。そこで、侵入窃盗犯は、その間に外を通りがかった人などに見つからないよう、外の道から見えづらい窓を狙います。

植栽やカーポートなどで外からの視線がさえぎられてしまう窓がないかどうか、確認しておきましょう。

もし、見通しの悪さが解消できないようであれば、防犯カメラを設置するのもひとつの手です。カメラを取りつけることで、侵入の抑止効果が期待できます。

 

窓の種類によっても注意が必要

ルーバー窓は、複数のガラス板でできた窓のことです。一見すると、人が入れそうには思えませんが、実は防犯上のデメリットも。

 

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窓破りの手口

窓ガラスを壊して建物の中に侵入する手口を、「窓破り」や「ガラス破り」と呼びます。窓ガラスを壊す方法にはさまざまなものがありますが、その中からいくつかをご紹介しましょう。

焼き破り

ガラスは、急激な温度変化にさらされると割れる性質を持っています。これを利用した侵入方法が、焼き破りです。焼き破りは、ライターなどで窓ガラスを熱した後、水をかけることで、窓ガラスにヒビを入れて破壊します。また、バーナーなどで窓ガラスを熱するだけで、穴を開ける方法もあります。

比較的簡単にできる上に、窓ガラスが割れる音が小さく、外からも気づかれにくいことから、近年増加傾向にある方法です。

こじ破り

こじ破りは、窓ガラスの鍵付近にドライバーなどを打ち込むことで穴を開ける方法です。窓枠とガラスの隙間にドライバーを差し込むように衝撃を加えると、簡単に窓が割れてしまいます。

音がそれほど大きくなく、ごく短時間で窓に穴を開けられます。

打ち破り

バールやトンカチなどでガラスを叩き割る方法が打ち破りです。荒っぽいやり方で音も出ますが、手軽で素早く行えます。庭のレンガなど、その場にある物を利用して窓が割られるケースもあります。

 

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窓の防犯対策

窓からの侵入を防ぐために、しっかりと防犯対策を行うことが大切です。入居した後からでもできる防犯対策をまとめました。

防犯ガラス・防犯フィルム

窓の防犯対策として効果的なのが、防犯ガラスです。防犯ガラスは、割るのに時間がかかるため、侵入窃盗犯が侵入をあきらめやすくなります。ただし、防犯ガラスへのリフォームは業者に依頼する必要があり、費用も高額です。

コストを抑えて手軽に行うのであれば、DIYでもできる防犯フィルムを貼る方法がおすすめ。防犯フィルムにも、窓ガラスの強度を上げて割れにくくする効果があります。

面格子

シャッターや雨戸のない窓には、面格子を設置するのもおすすめです。DIYで後から取りつけられる面格子もあるため、検討してみましょう。

防犯用の補助錠

窓に後から取りつけられる補助錠も、防犯対策に効果的です。鍵が複数あればそれだけ開けるのに時間がかかりますから、侵入窃盗犯が侵入をあきらめる可能性が高くなります。

また、「補助錠をつけている」ということは外からでもわかりますから、そもそも侵入窃盗犯に狙われにくくなるという効果もあります。

防犯アラーム

防犯アラームは、振動や開閉を検知してブザーを鳴らす防犯グッズです。窓に貼るだけで簡単に設置できますし、万一の際は大音量で周囲に犯罪を知らせることができますから、防犯効果も抜群です。

株式会社Secualが提供する防犯サービス「Secual(セキュアル)」では、「ゲートウェイ」とセンサーを連動させることで、外部からの侵入を素早く検知。ゲートウェイは、警報ブザーを鳴らすと同時に、スマートフォンにも通知を送ります。

また、振動と開閉に反応するセンサー「開閉センサー」を窓に設置すれば、窓の防犯対策を効果的に行えます。

なお、Secualは、スマートフォンで操作が可能です。家の外から、スマートフォンを使ってブザーを止めることもできるので、ブザーが鳴りっぱなしになってしまって近所迷惑になることはありません。異変が起こった際も、すぐにスマートフォンに通知が送られるので、「帰宅してびっくり…」ということもなく、素早く対処することができます。

侵入窃盗犯に「面倒だ」と思わせることが窓の防犯につながる

侵入窃盗犯に、窓からの侵入をあきらめさせるためには、「侵入に時間がかかりそうだ」「面倒な窓だ」と思わせるのが効果的です。面格子やシャッターを取りつけたり、防犯ブザーを設置したりして「セキュリティを意識している家だ」と思わせれば、それだけでも防犯効果が期待できます。自宅の窓が侵入しやすそうな窓になってしまっていないか、あらためてチェックしてみてください。

 

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