下見される家は、その前に「名簿」に載っている。トクリュウの標的リストと、載らないための生活習慣

強盗や特殊詐欺の被害に遭った方が、口を揃えて言う言葉があります。

「どうして、うちだったんでしょうか」

豪邸でもない、有名人でもない、ごく普通の家。それなのに狙われた——。

この疑問には、はっきりした答えがあります。

犯行グループは行き当たりばったりに家を選んでいるのではありません。

「名簿」を見て選んでいるのです。

以前の記事で、トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)が犯行前に「下見」をすること、そしてその下見がネット上で行われていることをお伝えしました。

今回はさらにその前段階、「そもそも、どうやって標的リストに載ってしまうのか」を掘り下げます。

こちらもおすすめ

逮捕された強盗の実行役が、こんな趣旨の供述をすることがあります。 「初めて行った家なのに、カメラがない裏口も、塀の低い場所も、事前に全部知らされていた」 おかしいと思いませんか。近所で不審者の目撃情報はなかった。うろつく人影もな[…]

犯行グループは「名簿」で動いている——警察も認める事実

「犯罪グループの名簿」と聞くと都市伝説のように思えるかもしれません。

しかしこれは、警察が公式に存在を認めているものです。

実際に警察は、摘発の過程で犯行グループから名簿を押収しており、警察庁はそれらを集約・データ化して全国の警察に提供しています。

そして「あなたの名前が犯行に使われた名簿に載っていました」と、登載者本人への注意喚起活動まで行われています。

名簿が実在し、それをもとに次の犯行が行われる——だからこそ警察は先回りして知らせているのです。

こうした名簿は「名簿屋」と呼ばれる業者などを通じて売買されてきたとされ、近年はSNSやネット上でも流通していると指摘されています。

名簿には何が載っているのか

警察が押収した名簿に登載されていた情報として挙げられているのは、たとえば次のようなものです。

  • 学校の卒業生名簿や社員名簿
  • 株式投資や金融商品の取引経験者のリスト
  • 高額な通信販売の利用者リスト
  • そして、過去に詐欺や悪質商法の被害に遭った人のリスト——いわゆる「カモリスト」

特に最後の「カモリスト」は深刻です。

一度被害に遭った人は「また応じてくれる可能性が高い人」としてリスト上の価値が上がり、被害者ほど再び狙われるという残酷な構造があります。

名前・住所・電話番号に、資産状況や家族構成の情報が加われば、それはもう「攻撃対象の資料」です。

では、その情報はどこから集まるのでしょうか。

あなたが「名簿に載る」主な経路

経路①: 探りの電話に「答えてしまう」

警察や役所、金融機関、アンケート調査などを装って、家族構成・在宅時間・資産状況を聞き出す電話——いわゆる「アポ電」「予兆電話」です。

この電話の件数は、いま爆発的に増えています。

警察庁の集計では、特殊詐欺が疑われる予兆電話の確認件数は2025年に約33万件。

前年の約19万件から、わずか1年で1.7倍に跳ね上がりました。

「貯金はどちらの銀行に?」「日中はお一人ですか?」——こうした質問に答えた内容が記録され、名簿の情報を厚くしていきます。

そしてアポ電は詐欺だけでなく、在宅時間を狙った強盗事件の下調べとして使われたケースも報じられています。

経路②: 訪問買取・点検商法で「家の中を見せる」

「不用品を買い取ります」「貴金属はありませんか」という訪問買取や、「無料点検です」という訪問。

応じれば、家の中の様子、貴金属の有無、住人の性格(押しに弱いかどうか)まで相手に渡ります。

こうした応対の履歴も、リストの材料になり得ます。

経路③: 自分で発信している——SNSと公開情報

資産や新しい買い物の投稿、旅行のリアルタイム投稿、自宅が特定できる写真。

前回の記事で紹介した「デジタル下見」の材料は、そのまま名簿づくりの材料でもあります。

経路④: 情報流出——自分ではどうにもならない経路

企業からの個人情報流出や、正規の名簿(卒業生名簿・会員名簿など)の横流しのように、本人に落ち度がなくても載ってしまう経路も存在します。

ここは重要なポイントなので、後ほど触れます。

「載らない」ための生活習慣チェック

名簿に載る経路が分かれば、対策はシンプルです。

「知らない相手に、情報を渡さない」。これに尽きます。

  • 知らない番号の電話には出ない。留守番電話を「標準装備」にする(犯人は声を録音されることを嫌うとされ、警察も在宅中の留守電設定を推奨しています)
  • 電話で家族構成・資産・在宅時間を聞かれたら、何も答えずに切る。相手が名乗る機関に、自分で調べた番号からかけ直す
  • 訪問買取・無料点検はその場で応じない。即決を迫る相手ほど疑う
  • SNSの投稿から資産・留守・自宅が読み取れないか、家族で見直す
  • アンケートや懸賞に、必要以上の個人情報を書かない

それでも「載ってしまう」から——最後は家で守る

ここまで読んで、気づいた方もいるかもしれません。

経路④——流出や名簿の横流しは、どれだけ生活習慣に気をつけても防ぎきれません。

そして一度出回った名簿を、完全に回収する方法もありません。

だからこそ、最後の考え方はこうなります。

「名簿に載っていても、選ばれない家になる」。

名簿は候補リストにすぎず、犯行グループはそこから下見をして、実行する家を絞り込みます。

その絞り込みの段階で、防犯カメラが見える家、センサーやライトで守られている家は「手間とリスクの大きい家」として外されやすい——これは警察が「防犯環境の整った住まいづくり」を呼びかけている理由でもあります。

電話で情報を渡さない習慣で「名簿に載りにくく」し、カメラ・センサーの見せる防犯で「載っても選ばれない」家にする。

この二段構えが、名簿社会の現実的な自衛策です。

防犯について不安なこと、ない? Secualにあります! トラブル相談室!
気軽に相談できるって心強い!

まとめ

  1. 標的は偶然ではなく「名簿」で選ばれる。名簿の存在は警察も公式に認めている
  2. 被害経験者のリスト「カモリスト」があり、一度被害に遭った人ほど再び狙われる
  3. 資産や家族構成を探る「予兆電話」は2025年に約33万件。前年から1.7倍に急増中
  4. 知らない電話に出ない・答えない・即決しない。留守番電話を標準装備に
  5. 流出までは防げない。だから最後は「名簿に載っていても選ばれない家」——見せる防犯で絞り込みから外れる

「なぜうちが」と後から問うのではなく、「うちは選ばれない」を先に作る。今日の電話の出方から、変えてみてください。

参考情報

 

空き巣対策におすすめの防犯カメラ「Secual Cam」

防犯カメラの設置は、空き巣対策になります。カメラを玄関先などに設置することで、空き巣に対して「カメラで録画していますよ」「防犯意識の高い家ですよ」ということを伝えられるからです。これだけで、空き巣被害に遭う可能性を大幅に下げられるでしょう。
そこでおすすめなのは、株式会社Secualの防犯カメラ「Secual Cam(セキュアルカム)」です。

Secual Camは、人の動きを自動で検知して録画する防犯カメラです。人の動きを検知すると、声がけをしたり、LEDを光らせたりすることができます。前述のとおり、空き巣は声をかけられたり、音や光が出たりするものを嫌ったりしますから、高い抑止効果が期待できます。

玄関先に設置する防犯カメラは、どことなく威圧感を与えてしまいがちですが、やわらかさのあるデザインのSecual Camであれば、外観を損ねることなく、おしゃれに自宅を守れます。

>

【工事不要】誰でも簡単!今すぐはじめる防犯対策



Secual (セキュアル) のホームセキュリティは機器が届いたら自分で簡単に設置・対策できます。



Secualを詳しくみる