家の防犯対策をするなら知っておきたい、狙われやすい家の特徴
家には、貴金属類や通帳、実印、現金、キャッシュカードなど、さまざまな財産が保管されています。これらの財産を侵入窃盗犯の手から守るためには、日頃から防犯を意識した生活を送ることが大切です。
ここでは、侵入窃盗犯のターゲットにならないために、狙われやすい戸建てやマンションの特徴と、具体的な防犯対策について解説します。
目次
家を狙った侵入窃盗の種類
個人の家に忍び込んで盗みを働く侵入窃盗は、手口によって「空き巣」「忍び込み」「居空き」の3種類に分類することができます。まずは、それぞれどのような手口なのかを知り、適した対処をとれるようにしましょう。
空き巣
空き巣は、留守宅に忍び込んで家財などを盗み出す侵入窃盗犯です。留守かどうかの確認方法はいろいろありますが、ドアチャイムを鳴らしたり、住人の生活パターンを観察したりするケースが多くなっています。
侵入窃盗のうち、最も犯罪件数が多いのが空き巣ですから、しっかり対策をとっておく必要があります。
忍び込み
忍び込みは、住人が眠っているあいだに、家に侵入して盗みを行います。時間を問わず行われる空き巣とは異なり、夜間の被害がほとんどであるという特徴があります。
居空き
居空きは、住人が家にいるにもかかわらず、隙をついて忍び込み、窃盗を行います。家族がみんなそろって1階のダイニングで食事をとっているときに、2階に忍び込んで盗みを働くといったケースが該当します。
居空きは、露見する可能性が高い犯罪ですから、発生件数もそれほど多くありません。
狙われやすい戸建ての特徴
侵入窃盗犯は、できるだけ犯行が露見しにくい家を狙って犯行を行います。「犯行が露見しにくい家」とは、人目を避けながら素早く忍び込めて、逃げやすい家です。
戸建ての場合、下記のような条件にあてはまる家に住んでいる人は、侵入窃盗犯のターゲットにされる可能性が高いといえます。
- 扉や窓に鍵がかかっていないことがある
- 留守にしている時間が長い
- 人通りが少ない場所に立っている
- 目隠しになる植栽や高い壁があって、近所の人の目が玄関や窓に届かない
- ベランダの壁によって、通りからベランダの様子が見えない
- 庭に足場になるような物置などが置いてある
- 照明が少ない
- 雨戸や面格子がついていない窓がある
- 窓が防犯フィルムや防犯ガラスを使っていない割れやすい物である
- 扉の鍵が1つしかない
- 扉の鍵がピッキングしやすいタイプである
- 扉の一部がガラスで破壊しやすい
侵入窃盗犯の多くは、扉や窓から侵入してきますから、扉や窓の防犯対策が万全でない家は、それだけ狙われる危険性が高まるでしょう。
また、侵入窃盗犯は事前に下見をするケースも多くあります。毎日同じ時間帯に無人になる家や、ゴミ捨てなどを無施錠で行っている家の場合、そのタイミングを狙って忍び込まれる可能性も高くなります。
狙われやすいマンションの特徴
侵入窃盗犯に狙われやすいマンションは、マンションの建物周辺の環境と建物内部の状態の両方について、「逃げやすく、入り込みやすく、通報の危険性が少ない」という条件を満たす物件が該当します。
狙われやすいマンションの特徴を、建物の周辺、建物の内部それぞれの視点から、詳しく見ていきましょう。
狙われやすいマンションの建物周辺の特徴
マンションには、敷地内にゴミ置き場や駐車場などの共用スペースが多くあります。侵入窃盗犯がマンションに忍び込む場合は、建物に入る前にまず、共用スペースに入らなければいけません。
この共用スペースに、防犯カメラが複数設置されていたり、管理がしっかりしていて定期的に見回りや清掃が行われていたりすれば、侵入窃盗犯に狙われる可能性は低くなるでしょう。
反対に、狙われやすいマンションには、下記のような特徴があります。
- ゴミ捨て場や集会所を足場に、各住戸のベランダなどへ侵入できる
- 屋上に鍵がかかっておらず、最上階の部屋への侵入が可能
- マンションの裏手などに通行人や住人の死角になる場所がある
- 道路との境がない、あるいは目隠しになる柵で覆われている
- 駐車場やゴミ置き場の管理がしっかりされていない
- 全体に照明が少なく、薄暗い
狙われやすいマンションの建物内部の特徴
マンションの建物内部についても、照明が少なく薄暗いことや、侵入が容易にできることは、侵入窃盗犯に狙われるリスクを高めます。
- オートロックではなく誰でも入れる
- 管理人がいないか、管理人室の管理がずさん
- 防犯カメラに問題がある(台数が少ない、死角が多いなど)
- 廊下やベランダに死角になる場所がある
- 扉が薄く破壊しやすい
- ピッキングしやすい鍵を使っている
- カメラつきインターホンが設置されていない
- 窓に防犯ガラスや防犯フィルムを利用していない
家の防犯対策
家の防犯対策は、窃盗犯の侵入経路になりやすい窓と玄関を重点的に行うのが効果的です。それぞれについて、おすすめの防犯対策方法をまとめました。
窓の防犯対策
窓の防犯対策は、主に「鍵の強化」「窓ガラスの強化」「防犯アラームの導入」の3種類があります。
鍵の強化
窓の鍵は、ただかけるだけでなく、ロックも必ずするようにしましょう。また、通常、窓の鍵は1つですが、補助錠をつけて2つ鍵をかけるようにすると、侵入しようとする人に「防犯意識が高い家だ」「両方の鍵を開けるのは時間がかかって危険だ」と思わせることができます。
窓ガラスの強化
窓ガラスを割られにくい防犯ガラスに変えることで、侵入窃盗犯がガラスを割って侵入してくるリスクを下げられます。ただし、防犯ガラスへのリフォームは高価です。手軽に行うなら、市販の防犯フィルムを貼る方法がおすすめです。
また、「雨戸」「シャッター」「面格子」などを設置して、そもそも窓ガラスからの侵入を阻止するようにする方法もあります。
防犯アラームの導入
窓ガラスに取りつけるタイプの防犯アラームを導入すれば、侵入窃盗犯に「この窓は割るとまずい」と思わせることができるでしょう。
防犯アラームの詳細な機能は製品によって異なりますが、オンにした状態で窓を開けたり、ガラスの振動を感知したりしてブザーを鳴らすタイプの物が多くあります。犯人が侵入を試みた場合、大音量のブザーが鳴って周囲の人に異変を知らせてくれます。
玄関の防犯対策
玄関の防犯対策も、窓と同じく「鍵の強化」と「防犯アラームの導入」が効果的です。
鍵の強化
玄関扉の鍵は、ピッキングされにくいティンプルキーがおすすめです。防犯を意識するのであれば、鍵は2つつけて、両方施錠しましょう。鍵の種類は同じものでも構いません。
また、多くの玄関ドアの内側には、ひねることで鍵をかけられるつまみがついています。このつまみを外側から操作することで鍵を開ける侵入方法がサムターン回しです。扉の内側にサムターンガードを取りつけて、サムターン回しを防ぎましょう。
防犯アラームの導入
玄関にも窓と同じように、開閉や振動によってブザーを鳴らす防犯アラームを設置できます。窓のように外から見せて警告することはできませんが、万一侵入があった場合にブザーが鳴りますから、侵入をあきらめさせる効果が期待できます。また、防犯カメラの導入も、防犯の効果があります。
家の防犯対策には「Secual」がおすすめ
窓や玄関の扉の防犯対策には、株式会社Secualが提供する防犯サービス「Secual(セキュアル)」がおすすめです。
「ゲートウェイ」とセンサーを連動させることで、外部からの侵入を素早く検知。ゲートウェイは、警報ブザーを鳴らすと同時に、手元のスマートフォンにも通知を送るので、外出中でも自宅にトラブルがあったことにすぐに気づけます。
窓や扉などの開閉が行われる箇所に取りつけ、異状を検知できるセンサー「開閉センサー」と、壁に取りつけて人の動きを検知できるセンサー「人感センサー」を併用すれば、開閉センサーを設置していない場所から忍び込んだ不審者にもブザーで警告を与えられます。
また、忍び込みや居空きのように、家に誰か人がいるときにも行われる可能性のある侵入窃盗。もし、侵入窃盗犯と鉢合わせしてしまえば、身の危険があります。スマートフォンに異常を通知する機能は、こうした鉢合わせの回避にも役立つでしょう。
Secualを活用して、自宅の防犯対策を万全に整えましょう。
家の防犯対策をチェックしよう!
侵入窃盗犯は、さまざまな視点で入り込みやすい家かどうかをチェックしています。防犯対策をする際には、玄関や窓から忍び込んでくる侵入窃盗犯の気持ちになって、家の入り込みやすさと逃げやすさについて考えることが大切です。「こうすればこっそり忍び込めるかも」と思ったときは、その部分の対策を強化しておくことをおすすめします。
被害に遭ってからではなく、遭う前に侵入窃盗犯に狙われないための工夫をしておきましょう。