身を守る方法を覚えて!
刃物を持った相手に対するには
こちらは、防犯ナビの監修をしてくださっている、元警視庁公安部の松丸俊彦さんが書かれた記事です。
記事の中で、松丸さんは、
「絶対にしてはいけない」3つの行動
をあげてくださっています。
声をあげる
背中を向けて逃げる
戦う
東洋経済オンライン「刃物を持つ犯人に「絶対してはいけない」3つの事」より抜粋
最近、立て続けに刃物による襲撃事件が起こっています。
自宅にいても、外出中にも、あなたが巻き込まれる可能性がゼロではありません。
もっとも重要な防犯対策は、知っていること。
知識があるとないとでは、とっさの判断に大きな差が生まれます。
あなた自身はもちろん、家族や大切な誰かを守るため、正しい知識を身に付けましょう。
在宅中の侵入に注意!
在宅中も戸締り必須!
侵入窃盗は「空き巣」だけではありません。
就寝中に侵入される「忍び込み」、在宅中の隙が狙われる「居空き」も含まれます。
また、連続強盗やその模倣と思われる事件は、今も起こっています。
昼間や夕方に狙われたケースも出てきていますので、注意が必要です。
とくに冬場は、家族が一つの部屋に家族が集まっているときが要注意ポイント。
不在になっている部屋の窓、きちんと閉めていますか?
換気のために開けた窓の鍵は、締めましたか?
実際、「居空き」被害の統計では「無締り」=鍵を掛けていない開口部からの侵入が、こんなにあるんです。
※警察庁「令和5年の刑法犯に関する統計資料」(2024年7月)をもとに作成
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闇バイト強盗「もう終わった」とは思わないで
秋に世間を騒がせた強盗事件。
今は少し落ち着いて見えますよね。
容疑者の逮捕も進み、闇バイトに応募してしまった人も保護されています。
これで安心、と思っている方も多いのでは?
冒頭の記事を執筆された松丸さんによると、その考えは危険だとのこと。
逮捕者、保護者を合わせると、数百人に上るそうです。
それでもまだ、お金欲しさに応募してしまう人はいるのです。
今は何もかも値上がりし、お金を持っていても貧しい時代。
犯罪につながる根本を絶たない限り、同じような事件は起こる可能性がある、とのことでした。
事実、指示役の犯人にとって、実行犯は切り捨てられる存在です。
新たな実行犯を雇えば、自分が捕まらない限り、何度でも同じことを繰り返すことができます。
また、同じグループが犯行に及んでいるとも限りません。
全く別の指示役が別の事件に乗じて、犯行を行っている可能性もあります。
うちはマンションだから安心?
ところで一連の強盗事件は、戸建て住宅が狙われていますよね。
マンションが狙われることはないんでしょうか?
この理由についても、松丸さんが分かりやすく教えて下さいました。
いわゆる多人数で押し入る強盗では、どうしても物音が立ってしまいます。
むしろ、一連の事件では、音が出ることを期にしてはいないようにも思えます。
それは、近所からすぐに通報されないと分かっているから。
マンションだと、上下左右の住人がすぐに気が付いてしまいます。
では、マンションに住んでいれば安全なのでしょうか?
それは、同じ理由から「No!」と言えます。
マンションなどの集合住宅が狙われるのは、建物全体に人数の少ない時間。
つまり、空き巣被害に遭う可能性のほうが高い、ということでもあります。
闇名簿は何にでも使われる
ここまで、防犯ナビでは「夜間の強盗に気を付けましょう」と、警鐘を鳴らしてきました。
近年起こった詐欺や強盗事件の裏側にあるのが「闇名簿」の存在。
始めは、詐欺のターゲットを探すために使われていましたが、今は犯罪の傾向が変化しましたよね。
この変化、この後も起きる可能性「大」なんです。
悪いことをしてお金を儲けようと企む者は、あの手この手で犯行に及びます。
現在のように、簡単に切り捨てられる人員を備えて組織化していれば、別の犯罪にシフトすることも容易です。
ですから、わたしたちは、今まで以上に防犯意識を高めなければなりません。
ぜひ、今一度、自宅の防犯対策を見直し、強化を行いましょう。
今回の事件のような場合は、鍵を掛けているから大丈夫、とは言えません。
人が入れる窓や扉は、何らかの方法で突破される恐れがある、と考えてください。
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離れた地域でも油断禁物
関東で起きていることだから関係ない、と思っている方、いらっしゃいませんか?
模倣犯が増えた場合、別の地域でも同じような事件が起きる可能性があります。
どこに住んでいても、今回の事件を機会に防犯対策の見直しが重要です。
人の少ない地域ほど、住宅への侵入はしやすいものです。
夜となると、完全に人通りが絶えてしまうような場所では注意が必要です。
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不審な訪問・電話に応じないで!
知らない人を家に上げない
空き巣も押し込み強盗も、犯行前にどの家に入るか狙いをつけています。
家の外観から、入りやすい場所はどこか、どんなセキュリティがついているかなど、確認しているようです。
自分が呼んだのではない業者の場合は、玄関を開けての応答はしないようにしてください。
玄関を開けることで、鍵の状態や、玄関から見える内部の間取り、靴の数などが知られてしまいます。
もちろん、知らない業者を家に上げるのはもってのほかです。
いつも以上に、慎重になってください。
不審な電話はすぐに切る!
インターホン越しや、電話がかかってきた場合も、質問に答えてはいけません。
ポイントがもらえる、簡単なアンケート、などの言葉にも惑わされないで。
非通知や知らない電話番号からかかってきた場合には、応答しないこと。
留守番電話の設定をしておいて、必要なものだけ、かけ直すのがベストです。
特に、よくあるのが家族構成や住宅についてのアンケート。
高齢、女性、少人数、戸建て。
これらは特に狙われているであろう、キーワードです。
詐欺・強盗・空き巣、どれも狙われているのは、普通の暮らしをしている人です。
決して、お金があるから狙われているわけではありません。
情報の共有を
不審に思うことがあった場合は、近所で情報を共有することも大切です。
また、離れて暮らす家族とも、情報のやり取りを行いましょう。
併せて、「#9110」や最寄りの警察署の代表番号へ相談を。
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- 警察相談専用電話「#9110」(警察庁発行のPDFファイルです)
一人ひとりが注意すること、情報を集めることで、犯行を阻止する、犯人を逮捕する可能性が高まります。
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身の安全を最優先に!
家に入られてしまった場合は、物を盗まれることよりも、身の安全を優先にしてください。
お金を取られても、自分や家族の命を守ってください。
犯人に会わないことが重要
家に入られた、と気がついたら、外に逃げるのがベストです。
間に合わないようなら、鍵のかかる部屋に隠れること。
また、間違っても、家や家族を守るために犯人と対峙すること、戦おうとすることは考えないでください。
犯人に会ってしまったら、抵抗せず、言われたとおりにすることが安全です。
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防犯センサーでの対策は有効
防犯センサーなどで異変にすぐに気が付けるようにしておくことは重要です。
逃げる、隠れる、通報するための時間を稼ぐことができるからです。
防犯システムの中には、センサーや機器からの警報音だけでなく、スマホにお知らせが届くものもあります。
この場合、就寝中でも気が付くことができるため、より安全を確保しやすくなります。
配線工事がいらないタイプなら、すぐに設置して対策ができます。
この機会に、導入を検討してみてください。