防犯カメラのダミーで犯罪は防げる?メリットとデメリットを解説
各種防犯システムの中でも、特に目にとまるのが「防犯カメラ」です。町を歩いていて、戸建てやマンションの玄関や門に防犯カメラが設置してあるのを目にしたことがある人も多いでしょう。
本物の防犯カメラは高額なため、代わりに防犯カメラのダミーを設置することがあります。果たして防犯カメラのダミーは効果があるのでしょうか。ここでは、防犯カメラのダミーのメリットとデメリットについて解説します。
防犯カメラのダミーとは?
防犯カメラのダミーは、防犯カメラとしての役割を持たない偽物のカメラのことです。そもそも防犯カメラとは、屋内外に設置して、遠方からある場所の様子を確認したり、後から録画を確認できたりするシステムです。特に、屋外に設置された防犯カメラは、設置するだけでも「この家は防犯に力を入れている」「悪事を働こうとしてもカメラに映るリスクがある」と、人々に思わせる効果があります。
この効果を手軽に得るために設置するのが、防犯カメラのダミーです。本物の防犯カメラは高額ですし、設置にも手間がかかります。そこで、本物の代わりに防犯カメラのダミーを設置して、侵入をもくろむ犯罪者を牽制するという方法があるのです。
防犯カメラのダミーの形状
防犯カメラのダミーは、100円ショップなどでも手に入る安価な物から、本物そっくりの物までさまざまなクオリティがあります。形状も、「ボックス型(箱型の物)」「バレット型(ボックス型に保護カバーをつけた物)」「ドーム型(半円状の物)」など、本物と同様の種類があります。
なお、本物の防犯カメラの場合、屋外では主にバレット型が使われるため、ドーム型のように屋内でよく使われる防犯カメラが屋外についていると、すぐにダミーだとばれてしまう可能性が高いです。防犯カメラのダミーを選ぶ際は、設置を検討している場所に適した形状かどうかを確認しましょう。
防犯カメラのダミーの設置場所
住居に防犯カメラのダミーをつける際は、主に門や庭などの屋外に設置します。録画機能などを持たない防犯カメラのダミーは、侵入者への警告のためにつける物ですから、外から見えなければ意味がないためです。
なお、防犯カメラのダミーの設置に電気工事は不要ですが、実際の防犯カメラの設置には、配線工事が必要です。そのため、防犯カメラのダミーを設置する際も、電源を取ることが物理的に不可能な位置には取りつけないようにしましょう。
また、取り外しが容易な低すぎる位置や、メンテナンスが困難なほど高い位置に設置するのも不自然です。防犯カメラがダミーだと気づかれにくい設置場所を選ぶようにすることが大切です。
防犯カメラのダミーのメリット
防犯対策として、本物の防犯カメラではなく、あえて防犯カメラのダミーを使うメリットはどこにあるのでしょうか。防犯カメラのダミーのメリットには、主に下記の2つがあります。
数百円~数千円と安価
防犯カメラのダミーは、本物の防犯カメラに比べて安価で手に入ります。本物と同じ外装を使った物のような高品質なダミーカメラであっても、本物の防犯カメラを設置するよりは安く導入することが可能です。
電気工事不要で手軽に設置が可能
本物の防犯カメラを設置するためには、配線工事が必要になります。中には電池式の防犯カメラもありますが、長時間作動させるためには、やはり配線工事をした上で設置するのが効率的です。しかし、工事にはお金と手間がかかってしまいます。
防犯カメラのダミーなら、このような手間とコストをかけずに、自分で手軽に設置できます。
防犯カメラのダミーのデメリット
手軽に安く設置できる防犯カメラのダミーですが、安易に利用するのはおすすめしません。これからご紹介するように、メリット以上にデメリットが非常に大きいためです。
ここからは、防犯カメラのダミーの設置のデメリットをご紹介します。
ダミーだと見破られるリスクが高い
防犯カメラのダミーは、プロの侵入窃盗犯対策としては効果を発揮しない可能性が高いです。防犯カメラがダミーかそうでないかは、プロからすると簡単に見破れてしまうからです。
防犯カメラのダミーだとばれないためのポイントを紹介しているサイトなどもありますが、このようなポイントは、プロの侵入窃盗犯側も熟知しています。いくら対策を練ったとしても、プロの目をごまかすのは困難でしょう。
牽制以上の効果は得られない
防犯カメラのダミーは、実際に録画したり、遠方から様子を確認したりする機能を持っていません。そのため、「犯罪被害に遭ってしまった後で、捜査のために録画データを活用する」といった使い方は当然できません。
窃盗犯も防犯カメラのダミーに録画機能がないことはわかっていますから、「偽物だ」と気づかれてしまうと、犯罪を抑制するどころか、かえって狙われてしまう危険性が高まります。
防犯カメラのダミーは、近所の子供などのいたずら防止に対しては役立つかもしれませんが、侵入窃盗といった犯罪を予防する効果は限定的であると考えられます。
防犯システムならSecualがおすすめ
防犯カメラのダミーは安価とはいえ、本格的な見た目の物を設置しようとすると、まとまった費用が必要です。しかし、これまでご説明したとおり、その価格に見合った効果が得られるとは限りません。
費用を抑えて防犯対策を行うのであれば、防犯カメラのダミー以外の方法も検討してみましょう。Secualの防犯セキュリティなら、月額980円(税込1,078円) から導入することができますので、低コストで安心な暮らしを実現可能です。
ブザーと通知で安心の防犯システム
Secualの防犯システムでは、扉や窓の開閉や振動を検知する「開閉センサー」と、室内の人の動きを検知する「人感センサー」の2種類のセンサーで不審者の侵入を検知します。もしもの際には、センサーから「Wi-Fi ゲートウェイ」に通知が飛んで、即座に大音量のブザーを鳴らし、侵入者を威嚇。同時に、事前に登録しておいたスマートフォンに異常があったことを通知します。侵入者は人に知られることを嫌いますから、ブザーが鳴った時点で窃盗をあきらめて逃げる可能性が高いでしょう。
万が一、システムを導入しているにもかかわらず被害に遭ってしまった場合は、Secualから3万円の見舞金が支払われます。
防犯カメラのダミーを過信するのは危険!
防犯カメラのダミーには、一定のトラブル抑制効果があります。しかし、プロの侵入窃盗犯に対して十分な防犯効果があると過信するのは危険です。「この家には偽物の防犯カメラしかないな」と判断されてしまうと、かえって犯罪に遭うリスクが高くなります。
プロによる侵入窃盗被害を防ぐ目的であれば、防犯カメラのダミーではなく、ほかの方法を考えたほうがいいでしょう。その中でも十分な機能を持った、ホームセキュリティの導入をご検討ください。