人感センサーの仕組みとは?人を検知できる理由と便利な活用法
自動ドアや照明など、日々の暮らしの中で「人感センサー」を利用するシーンは数多くあります。
ここでは、これらの人感センサーについて、どのような仕組みで動いているのかを解説します。また、人感センサーをより便利に使いこなすために、活用シーンやメリットについて知っておきましょう。
目次
人感センサーとは?
人感センサーとは、人に反応して作動するセンサー全般を指す言葉です。家庭用や業務用のさまざまな機器に搭載されていて、自動でスイッチをオン・オフする役割を担っています。
例えば、自動ドアの前に立つと何もしなくても扉が開きます。これも、人感センサーの機能です。
人感センサーの種類
家庭用機器に使われる人感センサーの多くは、赤外線によって人の動きを検知している「赤外線センサー」を採用しています。
そのほか、音に反応する「音感センサー」や、超音波を使って物を感知する「超音波センサー」、人がふれることで静電気を感知する「タッチセンサー」など、人感センサーにはさまざまな種類があり、用途に応じて使い分けられています。
赤外線式の人感センサーの仕組み
赤外線式の人感センサーは、人の発する赤外線を感知して作動しています。どのような仕組みになっているのか、詳しく解説していきましょう。
赤外線とは?
赤外線は、電磁波の一種です。人はさまざまな色を見ることができますが、この色の違いは、光の波長の長さの違いによって生まれます。赤外線は、人が見ることのできる最も長い波長よりも長く、肉眼で見ることはできません。
赤外線は熱を伝える性質を持っていて、人間を含むすべての熱を持っている物から発せられています。ヒーターやオーブンといった電子機器や、炭火、太陽光、哺乳類など、赤外線を発する物は数多くあります。サーモグラフィーを使うと、対象物が熱をどれだけ持っているかを調べられますが、これも、対象が発している赤外線の量を調べているのです。
赤外線式の人感センサーは、センサー周辺の赤外線を検知して作動します。人間も赤外線を発していますから、センサーに近づくとスイッチが入るのです。そのため、赤外線式の人感センサーは、体温の高いペットなどにも反応します。
なお、赤外線式の人感センサーは、直射日光やヒーターがあたる場所など、温度や湿度が高すぎるとうまく反応しない場合があります。
赤外線式の人感センサーの安全性
赤外線を利用した人感センサーの中には、常に赤外線を出し続けて、さえぎられたことを感知するタイプの物もありますが、その多くは人体から出る赤外線を感知するタイプです。ですので、このタイプの人感センサーを繰り返し利用したとしても、人体にはまったく影響はありません。
なお、赤外線は体にあたっても基本的に害はないので、赤外線を発するタイプの人感センサーも、通常の使用において健康上の問題が起こることはありません(ただし、目に長期間赤外線を受け続けたり、強い赤外線を受けたりすると害を及ぼすケースがあります)。
人感センサーの活用例
人感センサーは、日常のさまざまなシーンで活用されています。続いては、人感センサーが使われている機器の、代表例をご紹介しましょう。
照明
人が近づいたり、通りかかったりすると点灯するタイプの照明には、人感センサーが使われています。
庭や玄関先に設置するライトのほか、階段・廊下の間接照明など、人感センサーは多くの照明に活用されています。手をふれなくてもスイッチが入り、人がいなくなれば消える人感センサーは、照明との相性が良いといえるでしょう。中には、電球自体にセンサーが組み込まれた商品もあります。
なお、これらの照明の多くは赤外線センサーが使われていますが、タッチすると電気がつくタイプの照明には、静電気を使った人感センサーが利用されています。
水回り
水回りには、数多くの人感センサーが利用されています。
例えば、自動水栓式の蛇口は、赤外線を利用した人感センサーで水が出たり止まったりする仕組みです。また、自動的に開閉するトイレの蓋や、人が離れると自動で流れるトイレ、洗った手の水分を飛ばすハンドドライヤーなども、人感センサーの仕組みで作動しています。
自動ドア・エスカレーター
日常の中で利用するシーンの多い自動ドアも、人感センサーによって開閉しています。また、人が来るまで動きを止めているエスカレーターがありますが、これもセンサーによって動きが制御されています。
防犯カメラ
防犯カメラの中には、人感センサーを搭載している物もあります。人の動きを検知して録画を開始するため、無駄なく必要な情報だけを録画できます。
また、防犯カメラと人感センサー式の照明を組み合わせて使うのも効果的です。ライトによって不審者を威嚇するとともに、明るい環境下で鮮明な画像を録画することが可能です。
人感センサー導入のメリット
人感センサーを活用することで、日々の暮らしを便利で安全なものにできます。導入するメリットは機器によっても異なりますが、いくつか代表的なものをご紹介しましょう。
防犯対策
人感センサーは、人がいることを検知して作動します。そのため、人目が行き届かない場所の防犯対策にうってつけです。
人感センサー式の照明が使われるケースが多い場所に、庭や玄関先があります。スイッチを入れなくても自動で明かりがつくことから、帰宅時に鍵を捜したり、開錠したりする際にも便利です。
加えて、留守中に不審者が忍び込もうとした際にも、急に明かりがつくことで相手をひるませ、忍び込みをあきらめさせる効果が期待できます。
さらに、防犯カメラなどを活用すれば、侵入者は「面倒な家だ」「見つかるとまずい」と感じて、躊躇するかもしれません。万が一トラブルが起こった際にも、人感センサーの防犯カメラで録画が行われていれば、犯罪行為の立証がしやすくなります。
不審者の侵入を防ぐ防犯センサーとは?種類や効果的な設置方法を解説 侵入者を検知する「防犯センサー」には、さまざまな種類があります。それぞれ検知方法や適した設置場所が異なるため、特徴を理解した上で利用することが大切です。 ここでは、ど[…]
家庭内の事故防止
人感センサー式のライトを廊下や階段に設置することで、夜間の転倒といった事故を軽減できます。
特に、小さな子供や高齢者が暮らしている家では、夜間に目が覚めた家族が電気のスイッチを見つけられず、転んでしまうリスクが高くなります。人感センサーライトを設置しておけば、自然に明かりがつきますから、事故を未然に防ぎやすいでしょう。
なお、廊下などに取りつけるタイプの人感センサーライトの中には、停電時にも自動で点灯する物や、取り外して懐中電灯のように使える物もあります。万一の際の備えにもなるため、設置しておくと安心です。
省エネ効果
人感センサーを使うと、照明の消し忘れや水の出しっぱなしといった問題が解決できます。使っているときだけスイッチが入るため、省エネにも貢献できますし、水道光熱費も無理なく削減できるでしょう。
特に、省エネへの貢献度が高いといわれることが多いのが、自動水栓です。料理の最中、泡や油のついた手でレバーを操作したくないときにも便利ですし、水の出しっぱなしがなくなるため、確実な節水効果が得られます。
手間の削減
人感センサーを活用すれば、トイレの蓋の開閉や電気のオン・オフなどを自分でする必要がなくなります。
小さなひと手間ですが、毎日しなければいけなかった小さな仕事を機械任せにできるというのは、案外便利なものです。
人感センサーの設置に適さない場所
うまく活用すれば非常に便利な人感センサーですが、設置に適さない場所もあります。導入を検討する際には、事前に適さない場所を知っておきましょう。
誤作動を引き起こしやすい場所
赤外線式の人感センサーは、強い光や直射日光があたる場所では誤作動を起こしやすくなります。また、鏡など反射する物が検知範囲の中にある場合も同様です。このような場所は避けて設置しましょう。
温度変化が激しい場所
暖房や冷房などの近くは、温度変化が激しいことから、人がいなくてもセンサーが反応してしまう可能性があります。同様に、熱を発する照明器具の近くや、外気が急に入り込む出入り口付近などの設置も注意が必要です。
人の動きを検知しにくい・検知できない場所
赤外線センサーは、人の熱と動きを検知しています。人が動かずにじっとしている場所や、人の体温が外気温に近い場所などでは、うまく検知できないことがあるでしょう。
また、それぞれの人感センサーには検知範囲が定められています。条件によっても具体的な範囲は変わりますが、検知範囲を越えると反応することができなくなります。Secualの「人感センサー」の場合、検知範囲は120°の範囲で、設置位置から最長7mです。
💗 女性の防犯 安心Navi 💗 防犯センサー⚡は賃貸でも導入可能🏠 今日の安心ポイント お部屋にセンサーを設置して安心💗 お知らせはご家族にも届くものを選んで安心💗 付け外し簡単なセンサー[…]
人感センサーを活用した防犯対策ならSecual
人感センサーにはさまざまな用途がありますが、防犯対策にはSecualの「人感センサー」がおすすめです。
Secualの人感センサーは、壁に取りつけることで侵入者の動きを検知することができます。侵入を検知すると、「Wi-Fi ゲートウェイ」が大音量のブザーを鳴らし、事前に登録したスマートフォンへ通知を送ります。これによって、侵入者を威嚇するとともに、素早く異変を察知できるのです。
また、万が一Secualを使用しているにもかかわらず、盗難等の被害に遭ってしまった場合は、見舞金が支給されます。
さらに、Secualの人感センサーは、高齢世帯などの見守りにも活用できます。防犯に利用するときとは反対に、人感センサーの反応がなくなった際に事前登録した連絡先へ通知を送れるので、家族と離れて暮らしている人でも安心です。
工事不要で簡単に設置できるSecualのセンサーを活用して、毎日の暮らしに安心をプラスしましょう。
人感センサーで日々の暮らしを豊かにしよう
人を検知してスイッチをオン・オフしてくれる人感センサーは、暮らしを豊かにしてくれる便利なシステムです。幅広い用途で活用されていますから、それぞれのご家庭に合った使い方を検討してみてください。
毎日の暮らしに人感センサーを取り入れて、より過ごしやすい日々を手に入れましょう。
本物の防犯カメラは高額なため、代わりに防犯カメラのダミーを設置することがあります。防犯カメラのダミーのメリットとデメリットについて解説します。
「鍵さえかかっていれば安心」というわけではありません。鍵を交換する適切なタイミングや、防犯性の高い鍵と低い鍵の種類のほか、防犯性を高める補助錠について解説します。
女性の一人暮らしの部屋選びでは、間取りや家賃、立地だけでなく、階数も意識することが大切です。女性が1階で一人暮らしをすることのメリット・デメリットと、防犯対策について解説します。