出かけようと思ったら車がない!
え? 盗まれた!?
高価なものだけに、パニックになってしまう気持ち、分かります。
今回は、防犯コンサルタントで元警視庁公安捜査官の松丸俊彦さんに、
- 車が盗まれていたらどうしたらいい?
- 警察には何を伝えたらいい?
- やってはいけないことは?
ということをお聞きしました。
一番初めにしてほしいことは「とにかく落ち着いて冷静になること」だそうです。
もしかしたら、家族や同僚が乗っていったのかもしれません。
レッカー移動されてしまったのかもしれません。
一呼吸、落ち着いて可能性を考えて……それでも盗まれた、と考えられるなら……
気が付いたら、まず通報
迷って時間をかけるだけ、手遅れに
車を取り戻すチャンスが失われます
冷静に、かつ、迅速に警察へ110番してください。
松丸さんのお話によると、この段階で保険会社に掛ける人がほとんどなのだそう。
車が盗まれた=保険と考えるのは分かりますが、まずは警察。
海外への密輸が目的の場合、時間との勝負になります。
解体されてしまう前に発見するには、少しでも早い通報が大事なのです。
また、冒頭に書いた「家族や同僚が乗っていった」「レッカー移動された」かもしれない場合。
確実にそうだと結論付けられない場合も、警察に通報してしまって構いません。
後から「本当は違った……」となることを恐れて通報できないことが問題です。
間違っていても構わないので、少しでも盗難が疑われるなら通報しましょう。
通報時には何を聞かれる?
車のナンバーや車種を聞かれます
通報した場合、オペレーターから聞かれるのは以下のような情報。
- 車のナンバー
- 色や型、車種
- 盗まれた時間、場所
- 気付いたときの状況
この中で、意外と答えにくいのが「車のナンバー」ではないでしょうか。
警察は車のナンバーから、どこを通行したかを割り出すことができます。
ナンバープレートがその場で付け替えられていないなら、この方法が有効。
いざというときのために、控えておくのもいいかもしれません。
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情報は初動を大きく変える
警察官が到着したら、もしくは、通報時でも構いません。
大事なのはこの3つ。
- 車についての詳しい情報
- 防犯カメラの情報
- 身の回りの不審情報
車についての詳しい情報
あなたの車にしかない特徴が大事
ナンバープレートが外されてしまう、ということを書きました。
本来は、ナンバープレートがあなたの車を識別するための手がかりですよね。
それ以外でも、唯一無二の特徴を伝えることができれば有利です。
ホイールなど、こだわって入れ替えた部分があるなら、大事な情報です。
同じ車種の中でも絞り込める情報があるなら、必ず伝えましょう。
また、完全に他の車と違う部分は「キズ」や「修理の跡」です。
これを全く同じにすることは不可能ですから、非常に大事な情報。
大きくぶつけた、擦った、以外にも、普段の生活の中でついてしまう汚れや傷なども有効です。
防犯カメラの映像
自宅や会社にあるなら必ずcheck!

よその家や店先のカメラは自分で見ることはできません。
でも、自分で確認できる範囲では、必ず映像を見てみましょう。
もちろん、警察に提出すること前提ですが、これも「初動」が大事だから。
通報した後、警察が到着するまでの間に、確認できるならしておきましょう。
そこで大事なのが「何が映っているか」ではなく「映っているか、いないか」だということ。
もし「不審なものは映っていなかった」としても、重要な情報です。
ですから、カメラが駐車場を向いていなくても、確認が必要。
犯人がどこから来てどこへ逃げたのか、が重要な手掛かりになるからです。
また、何日かに渡って録画されているなら、過去の映像も振り返ってみましょう。
これは、後からでも構いません。
もしかしたら、事前に下見があったかもしれないからです。
身の回りの不審者情報
近所の人から聞いた、でもOK
下見があったかも、という可能性も含めて、直近で身の回りに異変がなかったか、思い出してみましょう。
自分だけでなく、近所の人の話の中にもヒントがあるかもしれません。
- 普段は見かけない車が止まっていた
- 知らない人がうろうろしていた
- 車を見ている人がいた
- 近所で盗難未遂・侵入未遂があった
などは有力な情報です。
他にも「覚えがないのにミラーが折りたたまれていた」などもあるのだそう。
気のせいかな、と思ってしまったことが実は重要な情報かもしれないのです。
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絶対NG! これ、やらないで!
一方で、やってはいけないこともあります。
- 自分の身を危険にさらす行動
- 警察の捜査の妨げになる行動
この二つに関わることは、絶対にやってはいけません。
GPSを自分で追うのはNG!
犯人とは接触しない

盗難防止用に取り付けてあるGPS。
今こそ、出番ですよね。
スマホやパソコンで、車の位置を表示して……もし、発見したらどうしますか?
思わず自分でその場に探しに行ってしまう人、少なからずいると思います。
でも、それは絶対にNGです。
何よりも、まずは通報。
仮に、車の場所が分かったとしても、すべてを警察に伝えることです。
大事な車ですから、慌ててその場に行きたくなるもの。
ですが、場合によって犯人グループが車のそばにいることがあります。
彼らは、盗んだ車が探されているかを監視しているのだそう。
一人で行くのはもちろん、家族や友人と一緒であっても、決して近寄らないでください。
盗まれた現場で通報・待機し、警察が到着するのを待つこと。
その後で、GPS情報の提供を行いましょう。
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近くにあるものを触るのはNG!
犯人の残した痕跡かもしれません
物が壊れている、何かが落ちている……。
警察が来るから片付けておこう……なんて思ったならそれは大間違いです。
特に、あなたが几帳面できれい好きなタイプなら、気を付けてください。
盗まれた現場近くに残っているものは、犯人が残した痕跡かもしれないからです。
できるだけ何にも触らずに置いておくこと。
これが鉄則です。
現場に入るのもNG!
すべては警察に任せること
反対に、何か手掛かりはないか、いつもと変わったところはないか……。
警察に報告できることはないか、自分で見ておこう……というのもNG。
現場に近づくことそのものが、痕跡を消す行為になりかねません。
自分が見ないと分からないから、というのであっても、警察官の指示を待つこと。
「初動が大事」の中には、現場保存も含まれます。
気になっても絶対に近付かないでください。
まとめ

いかがでしたか?
車が盗まれたとき、あなたがするべきなのは
- 迷わずその場で通報
- 警察に提供できる車の情報をまとめる
- 防犯カメラのチェック
この三つです!
反対に
- 車の現在地へ向かう
- 人が来る前にきれいに片付ける
- 自分で手がかりを探す
は絶対にしてはいけません。
覚えておきましょう!
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今回の記事も
防犯コンサルタントで元警視庁公安捜査官の松丸俊彦さんに
お話を伺いました。
「初動が大事」は車の盗難に限りません。
まずは身の安全の確保。
それから速やかに通報。
自分では現場を触らず待機。
これはどんなケースでも守りましょう!
松丸さんのX(旧Twitter)では、
防犯に役立つ情報が更新されています。
ぜひ、参考になさってください。
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