留守番は何歳から?子供の留守番事情と安全確保のための注意点
小さな子供を持つ親にとって、仕事中の子供の預け先は大きな問題です。特に、小学校に入ると保育園よりも預けられる時間が短くなってしまうことが多いことから、働き方を見直す人もいるのではないでしょうか。
しかし、子供が一人で留守番できるのであれば、この問題を解決できます。「小さい子供を一人で留守番させるのは心配」と感じるかもしれませんが、危険がないように事前の対策をとっておくことで、留守番中のトラブルを回避することも可能です。
ここでは、留守番が何歳くらいからできるのかといったと留守番事情と、子供に留守を任せるときの注意点について解説します。
子供の留守番事情をチェック
まずは、年少~小学生の子供がいる保護者に対するアンケート結果から、子供の留守番事情の実態を見ていきましょう。
初めての留守番は小1が最多
子供にいつ初めての留守番をさせるのかは、多くの保護者の悩みでしょう。子供に留守番をさせたことがある人へのアンケート結果によると、初めての留守番で最も割合が大きいのは、小学1年生の21.9%で、以降、小学3年生の18.8%、小学4年生の16.0%となっていました。
■初めて子供だけで留守番をした時期
※出典:ベネッセ教育情報サイト「約束事がポイント 子どもだけのお留守番」より
「初めての留守番は小学校に入ってから」という家庭が全体の78.2%と、多くの家庭で小学校に入ってから留守番を経験させていることがわかります。
小学1年生の割合が多い理由としては、保育園から学童保育に子供の預け先が変わるためだと考えられます。一般的に、保育園の延長保育よりも学童保育の終わる時間のほうが早いことから、親の帰宅が子供の帰宅時間に間に合わないケースがあるのです。「小1の壁」と呼ばれるこの問題は、共働きやシングルの家庭にとって大きな課題です。
留守番の頻度
子供に留守番をさせる頻度については、週に1回以上がおおよそ3分の1で、それ以外は週に1回未満となっています。
■子供に留守番をさせる頻度
※出典:ベネッセ教育情報サイト「約束事がポイント 子どもだけのお留守番」より
毎日のように一人で留守番をさせる家庭よりは、どうしても都合がつかないときだけ留守番をさせる家庭が多い傾向があるようです。また、小学校中学年~高学年であれば、「月に何度か、子供を家に残して買い物などの用事をしてくることがある」といった家庭も増えるでしょう。
留守番の時間はどのくらい?
1回あたりの留守番の時間は、1時間以上2時間未満が最も多く、全体の3分の1以上でした。6割以上は2時間未満と、時間はそれほど長くない傾向があります。
近所に買い物に行くあいだの留守番や、学童保育が18~19時頃に終わった後、親が帰宅するまでの留守番であれば、1~2時間程度で済む場合が多いということでしょう。
■1回あたりの留守番の時間
※出典:ベネッセ教育情報サイト「約束事がポイント 子どもだけのお留守番」より
子供に留守番をさせる理由
子供に留守番をさせる理由を見てみると、1位は買い物で44.2%、次いで仕事の都合が37.1%となっています。それ以外の理由はほとんどありませんから、多くの家庭が、買い物か仕事の都合で留守番をさせていることになります。
■子供に留守番をさせる理由
※出典:ベネッセ教育情報サイト「約束事がポイント 子どもだけのお留守番」より
子供に留守番をさせる際の注意点
小さな子供だけで留守番をさせるときは、事故やトラブルが起こらないように十分注意する必要があります。できる限りの対策をとっておくとともに、子供ともしっかり話し合う時間を取って、留守番中の過ごし方を教えましょう。
続いては、子供に留守番をさせるにあたって、気をつけたい注意点をまとめました。
施錠をしっかり行う
子供だけが自宅にいるときに不審者などが入り込むと、非常に危険です。窓や玄関の施錠は確実に行いましょう。
なお、買い物などの理由で親が家を空ける場合は、施錠を確認した状態で家を出ることができます。しかし、子供が学童などから帰宅して親の帰りを待つ場合、施錠も子供に任せなければいけません。親が施錠できない状況で留守番をさせるときは、子供に施錠の練習をさせたり、施錠の重要性を伝えたりする必要があります。「親といっしょに帰宅したときも施錠を担当させて習慣づける」などの工夫をすることが大切です。
また、親がいくら施錠を十分にしていても、子供が開けてしまっては意味がありません。勝手に外に出たり、鍵を開けたりしないように教えておいてください。
電話や来客のルールを決める
親が留守中に、電話や来客が来る可能性もあります。このようなときにどう対処するのかは、子供にあらかじめ伝えておかなければいけません。
具体的な対処法はそれぞれの家庭のルール次第ですが、子供が小さなうちは、電話や来客には一貫して対応しないことにするのもひとつの方法です。「この電話は出る」「来客が宅配便なら出る」といった例外を作っていると、間違えて電話に出たり、鍵を開けたりしてしまったりする可能性が高まります。
ただし、親からの緊急連絡にも出ないようでは問題があります。チャットツールを使うなど、連絡手段を確保しておきましょう。また、親からの連絡には、必ず返事をするように伝えておくことも大切です。連絡がつかないときにトラブルに巻き込まれているのか、単に面倒で無視しているだけなのかがわからないからです。
事故が起こらないための対策をとる
子供は、大人が思いもよらないようなことをしてしまうことがあります。事故につながらないように、あらかじめ危険な物は排除しておきましょう。
子供の留守番では、特に「落下」「火」「水」に注意が必要です。
- 落下
ベランダや窓には鍵をかけて、決して開けないように伝えます。また、鍵を開けられる年齢の子供に留守番をさせる際は、足場になるようなベランダの荷物を片づけておきましょう。エアコンの室外機など、移動できない物については、上に乗れないように柵を取りつけるなどの対策をとります。
- 火
各家庭のルール次第ですが、小さいうちは台所への立ち入り自体を禁止するのが安心です。難しい場合は、コンロにチャイルドロックをかけたり、ガスの元栓を閉めたりしておきます。
なお、台所には包丁などの刃物も置かれています。子供がいたずらをしないように、手の届かないところにしまっておくとより安心です。
- 水
遊んでいて溺れることがないように、浴室の水は抜いておきます。また、電気ケトルのお湯も捨てて、使わないように伝えておきましょう。ドラム式洗濯機のチャイルドロックも忘れずにかけてください。
緊急時の連絡先を教えておく
留守番中に困ったことがあったとき、どこに連絡をすればいいかわからないと、問題が大きくなってしまうことがあります。ちょっとしたことを伝えるための連絡手段とは別に、緊急時にすぐに連絡がつく方法についても教えておくと安心です。
帰宅後、留守番中の出来事を聞く
家に帰った後は、留守番中に何をしていたのか聞く時間を作りましょう。子供の過ごし方を知ることで、今後気をつけたほうが良いポイントに気づいたり、子供の成長を知ったりすることができます。
留守中の出来事を聞いて「留守番ありがとう」という気持ちを伝えていくことで、将来的に問題行動を起こす可能性を低減できる場合もあります。子供とコミュニケーションをとりながら良い過ごし方を模索していくことが大切です。
子供を見守るSecualのホームセキュリティ
子供の留守番は、どれだけ準備を整えておいても、何かと心配が多いものです。子供が知らないあいだに家を抜け出していないか、不審者が入り込んでいないか、危険なことをしていないかなど、様子がわからないからこそ不安にかられてしまう人も多いのではないでしょうか。
家の中の状況をさりげなく見守れるSecualのホームセキュリティで、子供の自立心を育てながら安心して留守番できる環境を整えましょう。
万全の防犯対策
扉や窓の開閉を検知するSecualの「開閉センサー」をセットしておけば、不審者が自宅に入り込んだり、子供が意図せず外へ出てしまったりした際に、すぐに検知できます。
異常を検知すると、連携している「Wi-Fi ゲートウェイ」が大音量のブザーを鳴らし、親のスマートフォンにも通知が届きます。外出先でもすぐに異変に気づいて、子供に連絡をとることが可能です。
人感センサーを見守りに活用することも可能
Secualの「人感センサー」は、不審者の動きを検知してブザーを鳴らすこともできますが、反対に、室内で人の動きがないときにスマートフォンへ通知を送るように設定することもできます。子供が普段過ごす部屋の中やトイレ周辺など、近くを通ることが多い位置に人感センサーをつけておけば、動きが検知されないときにすぐに気づけます。
カメラのように子供の行動を逐一監視するわけではありませんから、子供のプライバシーを守りながら、安全が確保されているかどうかさりげなく見守ることが可能です。
部屋の温度や湿度、照度もモニタリング
Secualの専用アプリでは、人感センサー周辺の温度や湿度、照度もモニタリングできます。部屋が暑くなりすぎていたらエアコンをつけるように子供に伝えるなど、子供だけでは気づきにくい室内環境のフォローもできるので、夏・冬の留守番も安心です。
子供の留守番には対話が大切
子供に安全に留守番をしてもらうためには、子供との対話が大切になってきます。事前にルールづくりをするとともに、万一のときはどうすればいいのかなど、状況に応じた対処法を伝えておくことが重要です。いざというときにスムーズに行動できるように、いっしょに練習をするのもおすすめです。
また、留守番後のフォローのための、会話も欠かせません。子供と協力しながら、安心して過ごせる環境を作りましょう。