「レクサス、アルファードは要注意?」高級車の中古流通と盗難ルートの裏側

「自分の車が盗まれるなんて、まさか――」

そう思っていた人たちが、ある朝、いつも通りの駐車場で車が忽然と姿を消していたと語ります。
犯行時間は深夜から早朝にかけて。
騒音もなく、痕跡もなく、監視カメラにも不審者の姿は映っていない。
ドアや窓の破壊痕も見当たらず、「まるで魔法のように消えた」と表現されるほど静かで迅速な手口が増えているのです。

被害にあったのは、決して特殊な車種ではありません。むしろ、多くの人が憧れ、ローンを組んで手に入れた“誰もが欲しがる車”。
アルファードやランドクルーザー、レクサスのSUVシリーズといった、日本を代表する高級車たちが、いま「窃盗団の第一ターゲット」になっています。

本章では、こうした車種がなぜ狙われるのか、その背後にある理由を、最新の盗難統計データとともに解き明かしていきます。

盗まれやすい“高級車”たち – なぜ狙われるのか?

最新データによれば、日本で盗まれやすい車種の上位には、トヨタ ランドクルーザー, トヨタ アルファード, トヨタ プリウス, レクサス LX, レクサス RXといった人気の高いSUVや高級ミニバンが並んでいます 。
中でも2024年には、ランドクルーザーが688台(全盗難の27.5%)もの被害を記録し、4年連続の最上位を維持しています。

アルファードも290台近い盗難件数で2位につけており、リセールバリューと実用性の高さが狙われる背景となっています。
また、レクサスLXやRXといった高級SUVも上位にランクインし、「価値が高い」「換金がしやすい」という理由から狙われやすい構造になっています。

人気車種=“換金性の高い資産”

最も大きな理由は、盗んだ後の売却価値の高さです。
とりわけトヨタ車、レクサス車は国内外問わず中古市場での人気が高く、走行距離や年式に関わらず高値で取引されます。

レクサス LX・RX、ランドクルーザー

→ 中東やアフリカで「耐久性・走破性が高い車」として信頼され、高級車ステータスも兼ね備えている。

アルファード・ヴェルファイア

→ 東南アジアや中国での需要が高く、送迎・富裕層向けビジネスで人気。

盗難された車は、そのままの形で輸出されるだけでなく、部品にバラされて販売されるケースも多く、1台の車で複数の収益を生み出せるという“窃盗側のビジネスモデル”が成立しています。

盗難後の“出口”は国内だけではない – 輸出ルートの実態

高級車が盗まれたあと、その多くは国内で解体・転売されるだけでなく、海外へ密輸されるケースも少なくありません。
特に中東、東南アジア、アフリカでは、日本のトヨタ・レクサス車の信頼性と耐久性が高く評価されており、高額で取引される背景があります。

愛知県警の調査では、盗まれた車両が密輸ルートに乗る実態や、港に集められた高級車の存在が明らかになっています。
また、横浜市で盗まれたアルファードが愛知県常滑市沖で発見された事例では、窃盗団が不慣れでヤードに引き取ってもらえず、海に沈めるという悲劇的な末路も報告されています。

手口の高度化 – 新旧テクノロジーが狙われる

近年の車両盗難では、「リレーアタック」や「CANインベーダー」といった電波・システムを狙った犯罪手口が横行しています。
これらは純正の鍵を使わずに、無音でドア解錠やエンジン始動を可能にする恐ろしい力を持つ技術です。

また、キーの複製や内部診断機器(OBDポート)への接続によってエンジンをスタートさせる「コネクタ攻撃」も報告されており、伝統的な鍵を使った防犯だけでは十分ではありません。

地域による偏在 – 愛知は“密輸の拠点”

警察庁や保険協会の統計によると、特定の地域に盗難が集中している実態があります。
例えば愛知県は、全国で最も盗難件数が多い地域となっており、埼玉県・千葉県・茨城県・神奈川県も上位に並びます。

これは愛知県が港湾都市であるため、海外への不正輸出ルートとの関係が深いことが背景にあります。
特に名古屋港をはじめとした物流の起点があることで、盗難車の密輸が実行しやすい地理的条件が整っているのです。

防犯対策――“高級車”オーナーだからこそできる備え

高級車のオーナーには、より高度で多層的な防犯対策が求められます。

スマホからエンジン始動を不可能に! 盗難させない!対策をチェック

以下の施策は特に効果的です:

複合的セキュリティの導入

物理ロック・スマート通知・GPS追跡を併用。

駐車場所の工夫

夜間は明るい場所や監視カメラ付きガレージなど、視覚的に狙いにくい環境に。

電波遮断&キー管理

スマートキーは遮断ポーチへ。家の中でも電波を拾わせない工夫を。

最新の脆弱性に対する診断

CANインベーダーやリレーアタックへの耐性を業者にチェックしてもらう。

盗難保険・補償の見直し

価値が高い車ほど、保険では補えないケースあり。内容は必ず確認を。

まとめ:その1台に“価値”があるからこそ、狙われる

「車の盗難は、自分には関係ない」と思っていませんか?
でも現実には、盗まれている車の多くが“防犯対策をしていなかった”高級車です。
特別な事情や、危険な地域に停めていたわけではありません。
日常の延長線上にある“普通の車のある生活”が、ある日突然、奪われているのです。

この記事でお伝えしたように、アルファードやレクサスといった高級車は、国内外での再販価値が非常に高いため、プロの窃盗団から見れば「利益が出る商品」に他なりません。
そして彼らは、あなたのように“鍵をかけていれば大丈夫”と思っている隙を突いてきます。

彼らにとっては一晩の仕事。
あなたにとっては、その後の生活を左右する損失――。

車両本体だけでなく、積んでいた物、費やした時間、思い出、そして“信頼”までもが失われるのが車両盗難の現実です。

車を守ることは、家族と暮らしと、あなた自身の人生を守ることに繋がります。
「まさか自分が」ではなく、「備えておいてよかった」と思える日が来るように――。
いま、できる対策からはじめてください。

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空き巣対策におすすめの防犯カメラ「Secual Cam」

防犯カメラの設置は、空き巣対策になります。カメラを玄関先などに設置することで、空き巣に対して「カメラで録画していますよ」「防犯意識の高い家ですよ」ということを伝えられるからです。これだけで、空き巣被害に遭う可能性を大幅に下げられるでしょう。
そこでおすすめなのは、株式会社Secualの防犯カメラ「Secual Cam(セキュアルカム)」です。

Secual Camは、人の動きを自動で検知して録画する防犯カメラです。人の動きを検知すると、声がけをしたり、LEDを光らせたりすることができます。前述のとおり、空き巣は声をかけられたり、音や光が出たりするものを嫌ったりしますから、高い抑止効果が期待できます。

玄関先に設置する防犯カメラは、どことなく威圧感を与えてしまいがちですが、やわらかさのあるデザインのSecual Camであれば、外観を損ねることなく、おしゃれに自宅を守れます。

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