泥棒の被害が一番多い曜日はいつ?曜日から見る犯罪傾向と対策
泥棒(侵入窃盗)が一番多い曜日はいつだと思いますか?一度、泥棒の被害に遭ってしまうと、その場所は安心して過ごせる場所ではなくなってしまいます。泥棒は、金銭的な損害はもちろん、気持ちの面でもショックの大きいものですから、犯罪の傾向を知り対策をとることが大切です。
ここでは、侵入窃盗が最も多い曜日のほか、侵入窃盗被害に遭わないための防犯対策について解説します。
侵入窃盗が多いのは金曜日
警察庁の統計資料(平成25年~令和4年)によると、侵入窃盗の発生が最も多い曜日は金曜日となっています。
なお、侵入窃盗とは、家の中に忍び込んで盗みを働く、いわゆる「泥棒」を指します。侵入窃盗には、住人の留守中を狙う空き巣のほか、住人が在宅中に隙を見て盗みを働く居空き、就寝中に入り込む忍び込みといった種類があります。
■侵入窃盗の発生曜日
※警察庁「年間の犯罪」(平成25年~令和4年)をもとに作成
中でも空き巣に絞った統計では、はっきりと金曜日が狙われていることが分かります。
※警察庁「年間の犯罪」(平成25年~令和4年)をもとに作成
金曜日は休み前日の人が多いことから、まっすぐ家へ帰らず、夜間まで出歩く人も多いでしょう。また、「明日から休みだ」という解放感に包まれている人も多くなります。こういった傾向から、犯罪者が狙いやすい留守宅や隙のある家が増え、侵入窃盗被害が起こりやすくなっていると考えられます。
日曜日はほかの曜日に比べてかなり割合が低いものの、特に平日については、それほど大きな差はないといえます。土曜日、日曜日は住人が在宅している可能性も高く、外出時も帰宅時間の予想をしづらいことから、侵入窃盗が起こりにくい可能性があります。しかし、基本的には曜日にとらわれず、常に防犯対策を意識することが大切です。
侵入窃盗犯の侵入経路
侵入窃盗犯がどこから入り込んでくるのかは、住宅の形態によって異なります。下図は、侵入窃盗犯の侵入経路を示したグラフです。
■侵入窃盗犯の侵入経路
※警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」(2023年8月)をもとに作成
戸建てでは、半数以上が窓からの侵入ですが、4階建て以上の共同住宅では、表出入口(玄関)からの侵入が半数以上です。一方、3階建て以下の共同住宅の場合は、玄関からの侵入が窓をわずかに上回ります。
なお、住宅の形態に応じて、どの経路から侵入しやすいかが変わります。侵入窃盗犯は、住宅に応じた「入りやすい入り口」から侵入するといえるでしょう。
とはいえ、戸建てでも出入口からの侵入はありますし、4階建て以上の共同住宅でも、窓からの侵入被害もあります。一方、窓と出入口以外からの侵入である「その他」は、どのケースでもほとんどありません。つまり、侵入窃盗被害を防ぐためには、窓と出入口の防犯対策が効果的だというわけです。
侵入窃盗被害に遭わないための防犯対策
侵入窃盗被害に遭わないためには、窓と出入口の防犯対策を強化しましょう。効果の高い防犯対策を、窓と出入口のそれぞれについてご紹介します。
窓の防犯対策
窓の防犯で大切なのが、「できるだけ侵入に時間がかかることをアピールし、事前にあきらめさせる」ことです。ただし、防犯ステッカーなどを貼るだけでは、はったりだと気づかれて、逆効果になることもあります。ステッカーを活用するときは、実際の対策と併用しましょう。
具体的には、下記のような対策がおすすめです。
- 窓に防犯フィルムを貼る
窓に防犯フィルムを貼ることで、リフォームをしなくてもガラスの強度を上げられます。
なお、防犯フィルムは、防犯性が高いことを示す「CP認定」を受けたフィルムがおすすめです。ホームセンターなどでも購入できる簡易的なフィルムの場合、「防犯フィルム」という名前がついていても、単純な目隠し程度の機能性しか持っていないこともあります。防犯フィルムを選ぶ際には、性能についても確認するようにしましょう。
- 窓に補助錠をつける
補助錠とは、窓の下部などに取りつけられる補助的な鍵のことです。出入口は二重鍵になっていても、窓は簡単なクレセント錠(半円形をした金具がついた鍵)のみという家もあります。これでは、窓を狙われるのも無理はありません。
窓に補助錠をつけると、「クレセント錠付近だけのガラスを破壊して外から開ける」という手段が使えなくなります。広範囲のガラスを割らなければいけないため、手間がかかり、犯罪者から避けられやすくなります。
- 防犯センサーをつける
窓を割ろうとしたり、意図しないタイミングで開閉したりするとブザーが鳴る防犯センサーもあります。窓に取りつけておくことで、入り込もうとした犯罪者に大音量で警告を与えることが可能です。
出入口の防犯対策
出入口には、元々二重鍵やディンプルキーなどを利用している家も多いと思います。もし、ピッキングしやすいシリンダーキーを使っている場合や、鍵が1つしかついていない場合は、鍵周りのリフォームを検討しましょう。また、破壊されにくい強い材質の扉に替えるのも効果的です。
併せて、大掛かりなリフォーム工事なしでできる対策を、3つご紹介します。
- 人感センサーライトをつける
灯りを人感センサーライトに変えることで、出入口に近づいてきた不審者をすぐに照らすことが可能です。不審者は灯りを嫌うことから、そのままあきらめて帰ってくれる可能性が高まります。
出入口付近のライトが手動の場合、「夜、帰宅したらつける」「眠る前に消す」という生活パターンが外からわかってしまいます。人感センサーライトは、住人の生活パターンを悟らせないためにも効果的です。
- ガードプレートをつける
犯罪者は、玄関のかんぬき付近にバールを打ち込んで扉を破壊することがあります。ガードプレートを取りつけることで、こうした被害を防げます。
ガードプレートは、個人で取りつけることも可能なので、簡単にできる防犯対策のひとつです。
- 長期の留守中は新聞や郵便の配達を止める
長期間、家を留守にする際は、新聞や郵便の配達を一時的に止めましょう。ポストに新聞が差し込まれたまま放置されていると、留守にしていることがわかってしまって不用心です。
侵入窃盗件数の少ない土日の外出であっても、家を空けていると侵入窃盗犯に悟られれば、被害に遭う可能性が高まります。
平日も休日も安心!Secualの防犯システム
Secualの防犯システムは、センサーや「Wi-Fi ゲートウェイ」を自宅に設置するだけで使い始められます。月額980円(税込1,078円)からからというお手頃価格で、設置工事も必要ありません。届いたその日から、簡単に自宅の安全を確保できます。
窓と扉におすすめの「開閉センサー」
「開閉センサー」は、窓や扉に取りつけることで、開閉や振動を検知するセンサーです。センサーが異常を検知すると、Wi-Fi ゲートウェイが大音量のブザーを鳴らして侵入者を威嚇し、家族のスマートフォンに通知も送ります。
平日昼間と休日を含む夜間など、あらかじめ設定しておいた時間にセキュリティを自動でオンにできるタイマー機能もついているので、それぞれのご家族の生活スタイルに合わせて活用できます。もちろん、手動でオンオフすることも可能です。
壁に取りつけて侵入者を検知する「人感センサー」
「人感センサー」は、壁に取りつけて人の動きを検知します。家族の留守中に忍び込んだ不審者がいた場合はすぐに検知して、開閉センサーと同様に、Wi-Fi ゲートウェイからブザーを鳴らし、家族のスマートフォンへの通知を行います。
人感センサーのオンオフもタイマー設定ができますので、状況に合わせて活用しましょう。
防犯対策は常に行うのが基本!
侵入窃盗の傾向として、金曜日は多く、日曜日は少ないというのは事実です。しかし、日曜日に侵入窃盗が起こっていないということではありませんし、そのほかの曜日にも、一定の犯罪が行われています。
「金曜日だから気をつけないと」「日曜日だから大丈夫だろう」といった油断は、犯罪を呼び込むリスクを高めます。いつでも油断せず、しっかり防犯対策をとることが大切です。